泉優志・福本真琴チェロコンチェルト

コンチェルト＋コンサートシリーズ「garden」第2回目の公演“チェロコンチェルト”をお届けいたしました。今回は、ソリストを2人お招きまして、弦楽アンサンブルによるボッケリーニと、オーケストラを室内楽編成に編曲していただいたドヴォルザーク、それぞれのチェロコンチェルトをお楽しみいただきました。 企画の趣旨としまして、オーケストラ編成でしか演奏ができないコンチェルト（協奏曲）を室内楽ホール、そして室内アンサンブルの規模で演奏するというもので、ソリストだけでなく出演者全てにとってハードルの高いコンサートであると言えますが、今回もメンバーが大変意欲的に取り組んでくださいました。 オーケストラの楽曲を少ない人員で演奏するということだけでも大変な集中力を要し、指揮者もいない中での演奏ということで、技術レベルは自ずと高くなりますが、ソリストとの共演というコンチェルトの醍醐味や意味合い、そしてアンサンブルはより密度を増し、音楽家一人一人の表情やコミュニケーションまで手に取るように伝わる大きな魅力が生まれるものと思っております。それに伴うたくさんの苦労もあったことと思いますが、ホール響きとソリストの熱意を通して伝わる音楽には、特別なものがあったように感じております。 たくさんのコンサートが開催される中で、音楽家１人１人の個性をどのように表現することが魅力的なコンサートであるか、また出演するコンサートに誇りを持てるのか、私も日々勉強の毎日ですが、生物や植物が生き生きと輝きながら過ごせる庭園（garden）のように、音楽の自由な心地よさを多くの奏者、そしてお客様と共有することができます様に、次回への準備を進めたいと思います。 今回大変なスケジュールの中、ご出演をご快諾くださった福本さん、泉さん、編曲の小野江さん、そして出演者アンサンブル・ガーデンの皆さんに、心から感謝いたしております。 次回は、2024年2月20日「波馬朝加・長谷部りさ ヴァイオリンコンチェルト」を予定しております。ぜひご期待ください。

開催概要