2022.10.27
リレーコンサート115
猪子奈津子ヴァイオリンリサイタル「まっすぐ」
ヴァイオリニスト猪子奈津子さんの初めてのリサイタルを開催させていただきました。 そのタイトル、選曲、作品と、全てが猪子さんの熱意と思いに満ちた特別なリサイタルとして、客席の多くの皆様の心に響いたことと思います。 1時間ほどの内容のリレーコンサートでは、ソナタが2曲演奏されるということはあまり多くありませんが、その2曲で猪子さんの音色と音楽の魅力が存分に伝わるものであったように思います。アンコールもプログラムの一部であるような大曲でしたが、コンサートという空間が全て猪子さんの音楽一色に満ちていくようなリサイタルでした。 今回のタイトル「まっすぐ」には様々な意味合いがあるかと思いますが、猪子さんの“まっすぐ”さは、その音楽への真摯な気持ちの現れであるということを強く感じました。ご自身のアイデンティティでもあると仰るこの言葉をタイトルとしてくださったこと、そして、自身を知ることでこそそれを魅力に変えていけることを教えてくださったこと、本当にありがとうございました。 今回のリサイタルには、リレーコンサート第1回と第100回にご出演くださった波馬朝加さんも駆けつけてくださり、同じ徳島県ご出身の猪子さんとの共演も実現するのでは?と楽しみにしております。 世代を超えた繋がりと気持ちの良い音楽家との関わりを持たせてくれるリレーコンサートに、僕自身も感謝をしております。そしてご出演くださった皆さんの、ますますのご活躍を楽しみにしております!最後になりましたが、ご共演の角さん、新居さんにも心より御礼申し上げます。