2024.05.21
コンチェルト+コンサート「garden #4」
岩崎花保フルート・ 井上莉那ピアノコンチェルト
コンチェルト+コンサート シリーズ garden#4 「岩崎花保フルート・井上莉那ピアノ コンチェルト」 2024.5.21 電気文化会館 コンチェルト+コンサートシリーズ「garden」第4回目の公演をお届けいたしました。 前年度に続いて、今年度も電気文化会館(中電不動産)様のお力添えで、年3回の実施が実現できますこと心より感謝申し上げます。 今回は異なる楽器のソリスト2人をお招きまして、室内楽編成に編曲していただいたショパンのピアノコンチェルト2番、そしてC. P. E. バッハのフルートコンチェルトをお楽しみいただきました。 ガーデンと名付けました本企画は、オーケストラ編成でしか演奏ができないコンチェルト(協奏曲)を、室内楽ホールそして室内アンサンブルの規模で演奏するというもので、ソリストだけでなく出演者全てにとってハードルの高いコンサートであると言えますが、今回もアンサンブル・ガーデンのメンバーが大変意欲的に取り組んでくださいました。 “コンサートを1つ開催する”という言葉で言うとシンプルな取り組みが、実際にはシンプルどころの騒ぎではなく、一人の人生や出会いや、苦労や課題や、節目や練習や、コミュニケーションややりがいや、そんな多くの事件(良い意味で)によって織り成されていると言うことを強く感じる濃密な時間となりました。 音楽をプロフェッショナルとして、そして糧として生きている音楽家の皆さんが、どのように1つのものを生み出していくのか、そんなストーリーの一部をお客様にも感じ取っていただけたのではないでしょうか。 ソリストとして立つと言う意味、ソリストと共演するという気持ち、人生に置いてのコンサートの位置付け、そんないろいろな物事と、コンチェルトを演奏するという現実的な課題に対して、音作りや準備から携わってくださる出演者の皆さまに心から感謝しております。 特にソリストのお二人、岩崎さん(電文でご一緒するのはなんと10年ぶり!)そして井上さん(昨年より何度もコンサートにてお世話になっている意欲に満ちたピアニスト)と、ご一緒させていただけて、指揮者のいないコンチェルトがより彩りと音楽家同士の豊かなコミュニケーションで成立していることを改めて感じさせていただきました。 コンチェルトという言葉の語源の1つに、“力をあわせる”というものがあります。これからも音楽の美しさに後押しされながら、一晩の特別な時間へと努力を続けたいと思います。 ご出演いただきました音楽家の皆さま、ソリスト、ホール関係者様、スタッフさん、編曲の小野江さんに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 次回は2024年10月10日、チェロ香月麗さん、クラリネット安田莉子さんをお迎えして、お届けいたします。今後ともご支援の程、何卒よろしくお願いいたします。