2022.04.08
リレーコンサート109
谷口沙和ヴァイオリンリサイタル「conviction」
リレーコンサート109 谷口沙和ヴァイオリンリサイタル「conviction」 リレーコンサート新年度はじめての公演を開催しました。2013年より継続開催を始めましたリレーコンサートですが、今年はちょうど10年目を迎えました。これまで100人を越える音楽家の皆さん(ご共演の方々や、美術作品のアーティストを含めると300人以上!)にご出演いただき、たくさんのお客様がサポートしてくださったこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 10年の間、ホールが変わったり、コロナ禍となったり、北川のMCが下手だったり、延期が続く時期もあったりと、今思い返せば多くの困難(?)があったようです。それでもこの企画が生み出してくれた人とのご縁は、今も大切に繋がっており、僕自身を強く支えてくれているように感じられます。 今回は、そんな10年前にはまだ小学生だったヴァイオリニスト谷口さんをお迎えして、正統派のリサイタルを開催させていただきました。谷口さんにはこれまでもたくさんのコンサートをご一緒させていただきましたが、今回のMCコーナーを通して改めて気が合う理由がわかったような気がしています。谷口さんにとって、ヴァイオリンとは「声」であるというお話があり、自身の音楽やコンサートはコミュニケーションであるとも仰っていました。実はそのお考えは、僕自身も常々心に大切に思っていることでしたので、谷口さん自身の気持ちの一番近いところに、そういったことを思い描いてくださっていたということに、インタビュー中ながら密かに感動していました。コロナ禍により、音楽とは?コンサートとは?と多くの音楽関係者が悩んできたことと思いますが、晴れの舞台をこれからも繋いでいく決意表明のような素晴らしいリサイタルの時間となりました。熱心にお考えくださって、本当にありがとうございました。 最後になってしまいましたが、いつもサポートしてくださるご家族の皆様やご共演の橋本さん、一番盛り上げてくださったアーティストの成田さんにも、心より御礼申し上げます。 毎月開催のリレーコンサート、これからも音楽家の皆さんと一緒に頑張りますので、よろしくお願いいたします。