井上莉那 ピアノリサイタル「融合」

リレーコンサート第127回としまして、井上莉那さんのピアノリサイタルを開催させていただきました。今年はご一緒する機会の多い井上さんですが、今回のリサイタルを通して僕自身、井上さんのお人柄や演奏の魅力、そしてその思考の行き先が気になるとても楽しい時間となりました。 書道を極めるべく熱心に取り組んでいたことや、様々な物事への探究心、関心のあることに対して突き詰める学者肌の性格など、音楽という目に見えない芸術分野において、現代性を兼ね備えた貴重な人材であるようにも感じました。 MCコーナーでの「井上さんにとってピアノとは？」というご質問の中では、ピアノは作曲家の感情に寄り添い、お客様ともそれを共有できる最良の手段である、というお話がありました。思考による考察も得意分野でありながら、人の感情や、想像する能力、そしてコミュニケーションと、目に見えない部分にもその力を発揮できる井上さんのますますのご活躍を心より楽しみにしております。また違う企画や新しい何かを始めたい時、音楽家として人として相談したくなるような人柄が垣間見える素晴らしい時間となりました。 ご出演いただきました井上さん、作品をご提供くださった髙木先生、そしてお力添えいただきましたご家族の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

開催概要