梅村直弥コントラバスリサイタル「converse」

今月のリレーコンサートは、2022年最後のリレーコンサートとして梅村さんのコントラバスリサイタルを開催させていただきました。コントラバスの略称コンバスから着想を得た「converse」というタイトルのリサイタルは、まさに“会話”を感じる音楽会として、そのお人柄やどのようなお心持ちで演奏をなさっているかを言葉以上に強く感じられる時間となりました。梅村さんが感覚的にお話なさる様子は、その演奏をより豊かな色彩に感じさせてくれるようで、コントラバスという楽器が梅村さんにとって特別なものであることがお客様にもダイレクトに届いたのではないでしょうか。 コントラバスとは、ご自身にとって“つないでくれるもの”というストレートなお言葉がありました。ご本人のお言葉を借りると「コントラバスがなかったら、何にもできません。ただそこに1人の人間が存在するだけです」と仰っていますが、僕にはコントラバスや音楽への感謝の気持ちを持てること、そういった素直なお気持ちこそが多くの物事との接点を生んでいるように感じられました。これからもそのお気持ちが音楽に込められると思うと、ますますのご活躍を期待しないではいられません。来月１月にもご一緒する機会がありますが、またこれからもご縁があることを心より楽しみにしております。ご共演くださった、安成さん、作家の井藤さんにも心より感謝申し上げます。ありがとうござました。 次回は、2023年最初のリレーコンサートは、「里見早紀ピアノリサイタル」を開催いたします。来年もリレーコンサートを皆さまにもお楽しみいただけたらと思います。

開催概要